過去の旅日記 |
2005年9月 アメリカ旅日記『アメリカを知りたければ野球場に行け』 これは私が勝手に作った格言ですが、野球場には確かにアメリカがギッシリ詰まっています。天気のよい週末、芝の匂いをかぎながらビール片手にピーナッツほおばって観る野球は最高に楽しいです。思い思いに好きなチームを応援し、グローブ片手に必死にファールボールを追う。手を叩き、声を出し、7回裏はストレッチタイム。そこにいる全員が選手と共に一つの試合を盛り上げようとしている姿は、とてもクリエイティブで前向きな感じがします。アメリカのチャレンジスピリッツ、インディビジュアリズム、愛国心・・・アメリカらしさの全てがそこにはあります。私の夢はアメリカのメジャーのホーム球場全てで野球観戦することなのですが、今回9月12日から26日までの間に5球場を訪ねることができました。セント・ルイス・ブッシュ・スタジアム→サンフランシスコ・SBCパーク→オークランド・マカフィー・コロシアム→アナハイム・エンジェル・スタジアム→LAドジャー・スタジアム、これが今回の私の足取りです。
お目当てはPWCCA。Pembrke Welsh Corgi Club of America とはコーギー・ナショナルとも呼ばれる年に一度のアメリカ全国規模のコーギーの単独展、コーギーだけのドッグショーです。毎年全米のいろいろな都市で開催されるのですが、今年はミズリー州セント・ルイスで行われました。ピュリナ・ファームという、ドッグフードで有名な会社が運営する牧場が会場で、非常に綺麗で広々した気持ちのよいところでした。ショーはテントの併設された芝の屋外会場で行われたのですが、会期中天気が安定せず、雨の日が多く出陳者は少し不満が残るものとなってしまったようです。グッズを売りに来るベンダー達も雨のたびに荷物をしまったり出したりと大変な想いをされたようです。
またサンフランシスコではSir
Francis Drake Kennel Club という地元のケンネルクラブ主宰のドッグショーを見る機会を得ました。地元のドッグショーと言っても規模は大きく、出陳頭数は1300頭にも及びます。こちらはカリフォルニアの青空の下で行われ、とても気持ちのよいドッグショーでした。家族連れでショーを楽しみに来る人々を見ていると、アメリカのドッグショー人口の多さと裾野の広がりを感じることができました。
来年のPWCCAはサンフランシスコ近郊のソノマで行われることが決まったそうです。今回私も行ってきましたが、サンフランシスコから車で1時間ちょっと、中世スペインコロニー文化の面影の残る、閑静で雰囲気のある素敵な街です。期間は2006年10月29日から11月5日。お休みの取れる方は行かれてみては如何でしょう?ソノマはカリフォルニアワインの産地としても有名な街。美味しいワインも楽しめますよ。
最近は主にニューヨークしか行ってませんでしたので、アメリカを車でゆっくりと廻るのは実に3年ぶりでした。アメリカは変りますねぇ。3年もたつとあった物はなく、なかった物があります。お店もそうなら犬グッズもしかり。ネットで検索すれば別にわざわざ行かなくてもたいていの情報は得られるのですが、やはり現場に行かないとわからないことはあります。つまらないことだったり、些細なことだったりするのですが、それがまたオモシロかったりするわけです。今回のUSA '05カタログは、そういった意味で久々に自分自身楽しんで作ることができました。野球場に溢れているわくわくするような楽しさ、ジャンクなオモシロさ、心臓が止まるほどハツとする瞬間。私が味わった感動を皆さまに少しでもお伝えできれば幸いです。カタログの最後にご意見・ご希望をお聞きするページを付けました。今回のカタログに対する皆さまのご感想を是非お聞かせ下さい。今後の活動の参考にさせて頂きたいと想います。 『出張報告』で海外のお店をほんの少し紹介していますが、情報もだいぶ古くなってしまいました。書いてないこともたくさんあるので今度新しい情報を書き足してみるつもりです。変化するアメリカに行きちょっとヤル気になりました。 2005年10月吉日 |
2005年2月 NY、3月 イギリス・ドイツの旅日記いやぁ〜 今年の花粉はすごいですねぇ。ワタクシ花粉歴3年の駆け出しですが、かなり苦戦を強いられております。人生の半分以上を花粉と仲良く暮らしてきた某先生に言わせるとまだまだこんなもんじゃないらしいですが、2月、3月を花粉のない場所で深呼吸しながら過ごしていた身にはこたえます。久々に成田に降り立った時は日本は白カラス天狗に征服されたのかとビックリしました。どうでもいいことですが、ワタクシ花粉用のマスクは黒い方がいいと思うのですが。黒の方がどのくらい花粉が付着したかわかりやすいですし、何より不気味です。多くのブラック・マスク軍団が街を闊歩したら世界中のマスコミに映像が流れ、日本政府も花粉対策に真剣に取り組まざるを得なくなるでしょう?どこかで売ってないですかねぇ?ブラックマスク。マスクメーカーの方、コレを読んでいたらご一考を・・・(←多分読んでないと思う)(←読んでいてもご一考したくないと思う)。因みに海外でマスクをしてると伝染病患者と間違えられて誰も寄り付かなくなるので気をつけましょう。 さて今年も例年通り空港でひと悶着ありました。ドイツからの帰り、オランダのアムステルダム・スキポール空港でKLMの意地悪なおねえちゃんに当ってしまい、恒例のオーバーウェイト攻撃を受けてしまいました。イギリスから一回荷物を別送したので手持ちの荷物は34kgほどしかなかったのですが、それをダメだとおっしゃる意地悪ねえちゃん。20kgまで抜けと。そりゃ確かにエコノミーの規定は20kgですけど、たいていは少しは大目に見てくれるってもんでしょう?結局2回荷物を抜き取って何とか関所を通して頂けることに・・・と、ところがその時新たな問題が!何とオーバーブッキングで座席がナイ!。オイオイ、アンタがそんなに意地悪するからその間に席が無くなっちゃったのよ、ど〜してくれんの。と泣きついたところで無いものはナイ!結局次の日のフライトを待つしかないということがわかり、アムステルダムに一泊足止め。ア〜ア、参ったな・・・と思いきや。さすがの意地悪KLMも申し訳なく思ったらしく、その日の昼ごはん=タダ!夜ご飯=タダ!!その日のホテル=タダタダ!!!オマケに翌日のフライト=ビジネスクラス!!!!!棚からぼた餅とは正にこのこと。あまりの嬉しさにいつもは泊ったことのないような高級ホテルのレストランでワインを3本も空けたら、ワインは別料金!だそうで、160ユーロも取られてしまいました(泣)。 人生悪いことばかりではないが、調子に乗ると痛い目を見るという格言めいた経験をさせて頂いた貴重な一日となりました。(←タダの馬鹿?) ドイツは今回初めてだったのですが、ビールが美味しいのには驚きました。何気なく自販機で買ったビールでも美味しい!ワタクシイギリスのエールも好きですが、ドイツのビールは格別です。なんでもドイツのビールは法律で品質が守られているそうで、ドイツ人のビールに賭ける情熱が味に現れておりました。素晴らしいぞドイツ!おつまみはソーセージで決まりだ!!! |
またドイツでは犬が街中をノーリードで闊歩しています。オベディエンス競技のように飼い主にピッタリヒールウォークしているのかと思いきや、かなり自由に、結構フラフラ気ままに歩いています。鉄道やバスにもそのまま乗ってしまいますし、デパートやレストランなど多くの公共の場所が犬OKです。むしろ犬が入れない場所の方が限定的なのか、犬禁のところには”僕達はココで待ってマス”と書かれた看板が掲示されています。ドイツ人は規律を重んじるということで有名ですが、犬に関しては厳しさよりも鷹揚さの方が印象に残りました。日本人の考える厳しさと少しポイントが違うのかもしれません。それとも犬という存在が人間社会に深く溶け込んでいる為、存在自体が自然なのでしょうか?歴史と文化の違いなのでしょうか?ビールの場合と同じように・・・ |
また今回はベルリン郊外にあるティアハイムという動物保護施設を見てきました。ドイツでは犬一頭に付き年間70〜140ユーロ(約1万円〜2万円)もの税金が課せられ、ペットショップでの生体販売も禁止されていて、安易な犬の飼育を防止する努力がなされていますが、不幸にも飼育放棄されてしまった犬(他にもネコ、鳥、ウサギなどもいます)たちの為にこのような立派な施設が用意されています。この施設には税金は使われていないそうで、個人の寄付と会員の会費で運営されているそうです。施設の動物達は病気があれば治療し、不妊手術を施され、マイクロチップを埋め込まれます。毎日、特に週末には多くの市民が人生のパートナーを探しに訪れ、気に入った子が見つかれば施設スタッフの面接を受け、飼い主として適切と判断されれば220ユーロを払い犬を引き取ることができます。このような犬を安易に飼わない、安易に殺さない努力と工夫は是非見習いたいですね。これは犬に対する深い愛情とも言えますが、むしろ犬に対する”正しい行い”(="Rights")、すなわち権利と考えた方がいいと思います。そう考えるとドイツ人の犬に対する寛容さがどこから来ているのかも理解できるような気がします。日本もそのうちドイツのレベルに追いつけたらいいのですが。やはり歴史と文化の差なのでしょうか? |
そんなことを考えながら続けてきた旅も日本に帰れば花粉でギャフン!全て忘却の彼方です。日々是決戦。タダひたすら鼻うがいをし、点鼻薬をつけ、目洗いをし、目薬をつけ、それでも鼻が詰まって明け方には首を絞められる夢で目が覚める毎日。当然思考能力は低下し、脳の活動は植物レベル。もしアナタが今回のカタログにご満足できないとしたら・・・それは花粉のせいです。そうみ〜んな花粉が悪いのです! |
2004年3月買い付け(イギリス)成田到着時の所持金 日本円で123円 プラス ポンドの残りが約1,200円。旅行中の一回あたりの食費が450円という超極貧、サバイバル出張から帰って参りました。一体何を食べたらそんなに節約できるんでしょうか?(答えは本編の中に隠されてます) おまけに去年はヒースロー空港で危うくオーバーウェイトで26万円をボッタクラれそうになったので今年は現地から荷造りして発送することにしたのですが、梱包用のパッキンを探すのがひと苦労。日本でもそうですが大きな業務用の段ボール箱って結構探すの大変なんですよね。とりあえずお店では売ってなさそうなので街や市場を徘徊して、最終的にはゴミ箱漁りまでしてきました。これじゃ浮浪者の生活とほとんど変わらないです。その内ひどい目に合うんじゃないかと不安を覚える今日この頃です。 クラフトは相変わらず楽しいイベントでした。二年目なので去年より少し落ち着いて見ることが出来ましたがグッズに関して言えば去年とほとんど同じです。さすが伝統を重んじる国イギリスと言ってしまえばそれまでなのですが、出ている業者もブースの位置までもほとんど変わっていないので非常にわかりやすかったです。反面新しい物との出会いという点では少しもの足りなさを感じました。 一方、人間と犬との関係という点では流石にイギリスは先進国です。犬と一緒の海外旅行を推進するプロジェクト『トラベル・スキーム』は海外からの犬の移動を容易にすることにより、今やショーの世界にも多大な影響を与えています。日本でも狂犬病予防の対策として4ヶ月以下の仔犬の輸入自粛がニュースになりましたが、その対応はまだまだ輸入検疫的で『犬と一緒に海外旅行をするんだ』というイギリスやヨーロッパの強い人間の意志とは全く違います。トラベルスキームとは犬にマイクロチップを埋め込んだり、定期健康診断や予防注射を受けさせてそのカルテを犬のパスポート代わりにして輸入検疫で無用な時間を浪費しないようにする仕組みです。実際この手続きを飼い主が守れば、実質犬は人間と一緒に国内と同じ感覚で移動できるのです。そのシステムが目に見える形で花開いたのが一昨年のクラフト展でした。トラベルスキームで犬の移動が自由化されたことにより、クラフト史上初めて海外の犬がBIS(ベスト・イン・ショウ)に輝いたのです。それがスウェーデンのプードル、キングです。 今年はもう1つイギリスの先進性を感じる経験をしました。クラフト展に『Council of Docked Breeds』というブースが出ています。Dockとは断尾、つまり断尾の慣習を持つ犬種について考える団体のブースなのです。ヨーロッパでは既に断耳の習慣を持つ犬種たちは法律で守られており、アメリカや日本のように耳の立った犬は見かけません。それと同様に断尾も法律で禁止する動きが既にあり、イギリス以外では尻尾のあるコーギーも珍しくない状況になっているようです。以前からWCL内部でも問題になっていましたが、多くのブリーダーは尻尾のあるコーギー育てるくらいならブリーダーを辞めると主張しており、私が感じる限りではWCLもそちらの立場に近いようです。コーギー以外でも伝統的に断尾の習慣を持つ犬種はKCだけでも58犬種にも登るそうです。そのような背景があり今回クラフトに『Council of Docked Breeds』なる団体が出てきたことはこの問題の英国での深刻さを物語っております。因みに『Council of Docked Breeds』は断尾に反対する団体ではありません。断尾する自由を守ることを主張する団体、つまり断尾継続派の集まりなのです。 犬のしっぽひとつをとってもイギリスでは多くの人たちが喧々諤々の議論をする社会的な土台があるのです。日本で生き物が問題になるのは鶏インフルエンザ、BSEなど保健衛生的なことだけです。歴史の違いと言ってしまえばそれまでですが、そこに大きな隔たりがあるのは紛れもない事実です。 毎朝ケンジントン・ガーデンズで繰り広げられている散歩の光景。公園でノーリードで犬を遊ばせるのは普通のことなのです。リードを離せないのははまだその犬が訓練中なためです。公園にいる人は犬との触れあいを楽しんでいます。リードをしてればすべてOKのような考え方は本質的な部分でとても大事なことを見落としているような気がします。そんな基本的なことがそこにいるだけで伝わってくる場所、それがクラフトなのかもしれません。 皆さんもいつかご自分の目でクラフトをご覧になってください。そこに行き、そこの空気を吸い、そこに立って考えるとよく理解できます。クラフトは一度行ってみる価値があると思います。なにせ自分で『究極』と言ってしまうくらいですから。 |
2003年3月買い付け(イギリス) 今回商品カタログをUPするに当たり、久々に以前自分の書いたセールストークを読み返しましたけど、ホントふざけてますね。客をバカにするのもいい加減にしろ〜って感じです。皆さんよくこんなサイトで買い物しますね。私だったら絶対買いませんね。(←オイオイ)大体オーダーしても商品送ってこないかもしれないし、送料ヒャクマンエンとかボラレたりするかもしれませんよ。自分の安全は自分で守らなくちゃダメです。気をつけて下さいね。 |
2003年2月買い付け(NY) 行ってきましたよ〜、雪のニューヨーク。寒かったですね〜。ニットキャップがなかったら今頃脳みそチルド冷凍状態でチンしなきゃいけなかったでしょうね〜。でも鮮度が保てて良かったかな? |
2002年9月買い付け(PWCCA)こんにちは、Yoshiです。 |
2002年7月買い付け出るぞ出るぞと言われて出ないのがUFOとお化けですが、とうとう出ましたももち商会の買い付け第二弾。 |
2002年4月買い付けこんにちは、営業部のYoshiです。 |