(同時通訳でお送りします)
ユ・ノウ? ウェナイワズ・・・
その日オレはビリーとロゼッタの店で玉突きして、奴から10ドルせしめたんでご機嫌だったんだ。
そう、あれはちょうどルート285でロズウェルを過ぎたころだったな。
後ろから何か白い物が近づいて来るのがバックミラー越しに目に入ったのさ。
結構ビールも飲んでたんで最初は自分の目を疑ったね。
ナントそいつは強烈な光を発し宙を浮きながら、猛烈なスピードでオレのピックアップにどんどん近づいて来やがった。
前からこの辺で行方不明になった奴が多かったし、モルダーからもあぶねぇ話はイヤってほど聞かされてたんで、すぐにそいつが何なのかはわかったさ。
奴はあっという間にオレのピックアップの横に並び、ウインドウ越しにオレのことを見つめてやがった。
もう逃げられねぇ、と観念したその時、奴は親指を立ててス〜っと夜空に消えちまった。
オレは砂漠のキツネにでもつままれた気分で、しばらく何が起きたのかわからなかった。
ふっと助手席に目をやると、そこにはオレのかわいいチワワのQooちゃんのしあわせバッグがあったのよ。
そうか!、奴はオレのQooちゃんを友達と勘違いしたに違げえねぇ!
そういや奴らとどことなく似てるもんな。
てなワケで、今オレが元気にしてられるのもQooちゃんとしあわせバッグのおかげってこと。
しあわせバッグはオレの命の恩人だぜ。
・・・サンキュ・フォー・シアワセ・バッグ
*写真右がオレのQooちゃんだ。かわいいだろ? |